九州情報誌「HUNTER」への鹿児島県警情報流出事件 時系列リンク集

九州情報誌「HUNTER」への鹿児島県警情報流出事件

2021年8~9月、新型コロナの宿泊療養施設内で、鹿児島県医師会職員男性が、女性看護師に、性的行為をする。
 (女性が強制性交だと刑事告訴
2022年1月11日 女性が鹿児島県警警察署に告訴状を提出しようとするが受取拒否
2022年1月17日 女性の弁護士が警察署に抗議し、鹿児島県警は女性の告訴状を受理
2022年1月 医師会が事案を把握
2022年2月 医師会が調査委員会を設置

2022年9月1日、医師会は男性職員を、性行為は合意と判断したものの職場での不適切行為で停職3ヶ月の懲戒処分

2022年9月27日、医師会は記者会見で発表
コロナ療養施設で看護師に性的行為 鹿児島県医師会の職員を懲戒処分 [鹿児島県]:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ9W6T8KQ9WTLTB005.html

2022年10月、職員が依願退職


2023年3月8日 塩村あやか議員が国会で事件に関して質問
第211回国会 参議院 予算委員会 第7号 令和5年3月8日 | テキスト表示 | 国会会議録検索システム
https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=121115261X00720230308&spkNum=189¤t=2

2023年5月25日 塩村あやか議員が国会で事件捜査が進展していないことについて質問
第211回国会 参議院 内閣委員会 第16号 令和5年5月25日 | テキスト表示 | 国会会議録検索システム
https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=121114889X01620230525&spkNum=49¤t=1

2023年6月9日 女性に性的暴行で告訴された元職員を書類送検

コロナ療養施設で性的行為…女性看護師「同意なかった」と告訴 県医師会の元職員を書類送検 鹿児島県警 | 鹿児島のニュース | 南日本新聞 | 373news.com
https://373news.com/_news/storyid/176604/

2023年10月25日 九州ニュースサイト「HUNTER」が鹿児島県警の捜査資料を入手し記事配信

鹿児島県警、腐敗の証明|背景に「警察一家」擁護と特定団体との癒着 | HUNTER(ハンター)
https://news-hunter.org/?p=19773


2023年12月22日 元職員を不起訴

看護師に強制性交疑い、医師会元職員を不起訴 鹿児島地検、理由は明らかにせず | 鹿児島のニュース | 南日本新聞 | 373news.com
https://373news.com/_news/storyid/187986/

2024年1月31日 女性が検察審査会に元職員の不起訴を不服として審査申し立て

コロナ療養施設で強制性交疑いの県医師会元職員が不起訴に 「女性にほとんど聞き取りなく捜査は不十分」被害者側が検察審査会に申し立て 鹿児島 | 鹿児島のニュース | 南日本新聞 | 373news.com
https://373news.com/_news/storyid/189426/

2024年1月19日 鹿児島県警が女性に捜査資料のHUNTERへの流出について謝罪。

2024年2月29日 女性側弁護士が状況を記者会見

コロナ療養施設で強制性交捜査 鹿児島県警内部資料が流出か 被害者側「謝罪申し出あった」 | 鹿児島のニュース | 南日本新聞 | 373news.com
https://373news.com/_news/storyid/191064/

2024年3月12日 鹿児島県警が捜査資料の情報漏洩について記者発表

鹿児島県警の一覧表が漏洩か 捜査を疑問視するウェブメディアが掲載 [鹿児島県]:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASS3D7R2WS3DTLTB005.html

2024年4月8日 鹿児島県警が2023年6月と2024年3月に「HUNTER」が掲載した捜査資料を漏洩した元公安課所属の警官を逮捕
鹿児島県警の警察官を逮捕 事件の内部文書を漏えいした疑い | NHK | 事件
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240408/k10014416161000.html

公安外事警察の暴走

消えた「外事容疑性」シナリオ 公安部暴走の背景は チャート図入手:朝日新聞デジタル

https://www.asahi.com/articles/ASRDR5Q0ZRDGUTIL043.html

www.asahi.com

 捜索後の19年7月に作られたチャート図では、中国の「国家主席」や「党中央軍事委員会」が描かれ、軍関連とされる企業や研究者の名前も連なっていた。だが、中国では民生品を扱う企業でも党や軍傘下にあるケースは多く、そうした企業と外国企業との合弁も一般的という。どう軍事転用されたのか、肝心な部分は描かれていなかった。

こういう雑な考察のチャート図、旧Twitterや旧2chの炎上や祭りでよく作られる。Wikipediaでリンクを踏むみたいに、出てきた名前を網羅的にどんどんつなぎ合わせてストーリーを作っていく。そうしてできたストーリーは、捜査の端緒として使うだけならいいけど、そのストーリーありきで証拠集めしたり証拠を編集したりするのはただのカルト的な陰謀論活動家。

 

自分用に時系列を振り返り

2016年に大川原化工機(大川)が中国企業に噴霧乾燥機を輸出

2017年に公安外事課が捜査開始、大川が中国の軍需企業と合弁会社設立し日本の技術を盗ませている容疑

2018年に公安が大川に家宅捜索、公安は大川に噴霧乾燥機が軍事転用されたかのように匂わせる

2020年に公安が大川の3人を逮捕、その後も再逮捕を繰り返す

2021年に検察が不起訴

 

2017年はトランプ政権がスタートした年。

 

不起訴前までの初期報道振り返り

軍事転用可能な装置 中国に不正輸出か メーカー社長ら逮捕へ | NHKニュース

輸出規制品に該当せずと申告か 不正輸出の疑いで逮捕の社長 | NHKニュース

軍事転用可能な精密機械 韓国にも無許可輸出か | NHKニュース

スプレードライヤ不正輸出、収益優先か 規制は骨抜き:朝日新聞デジタル

軍事転用可能装置 韓国にも不正輸出容疑 メーカー社長ら再逮捕 | NHKニュース

再逮捕以降は翌年の不起訴まで報道は音沙汰なし。

主にNHK報道の見出しを集めたが、公安リークで世論誘導をしようとしている感あり。中韓に対する経済安保を訴えて保守・右派の愛国心感情に火を付け、起訴に持っていきたかったのか。ネットに残っていないテレビ報道でも解説者が安倍政権の意向に沿った形で経済安保が重要だから逮捕も当然、という論調で話していたような記憶(当てにならない)。

2021年衆院選、投票率が上昇した都道府県ランキング

2021年10月31日に投開票が行われた衆院選挙。各都道府県の投票率が前回2017年の衆院選からどのくらい上げ下げしたかが知りたかったのだけど、新聞記事では投票率都道府県ランキングは記事にしていても投票率の上げ下げの分析記事は見当たらなかった。各都道府県単位で前回よりどのくらい投票率が上がった、または下がったかという個別の記事はあっても、まとまった記事はなかった。

そこで、各都道府県の2021年衆院選投票率から2017年衆院選投票率を引いた差をまとめて表にし、ランキングにした。ほんとうは小選挙区や市町村ごとに数字を出して、その選挙区でどの政党が勝ったかなども記せば、もっと細かい分析ができそうなものだが、そこまでの気力はなかった。

 

順位 都道府県 投票率 前回投票率との差
1 大阪府 56.20 7.81
2 徳島県 53.86 7.39
3 兵庫県 54.29 5.67
4 高知県 57.34 5.47
5 京都府 56.32 5.42
6 和歌山県 58.24 5.28
7 神奈川県 56.29 4.32
8 愛媛県 54.98 4.24
9 千葉県 53.64 3.75
10 東京都 57.21 3.57
11 奈良県 59.13 3.47
12 宮崎県 53.66 3.18
13 宮城県 55.87 3.04
14 香川県 56.09 3.01
15 埼玉県 53.97 2.53
16 福島県 55.93 2.25
17 広島県 52.13 1.96
18 群馬県 53.89 1.92
19 福井県 57.77 1.85
20 鳥取県 58.16 1.73
21 富山県 55.68 1.68
22 鹿児島県 57.71 1.62
23 岐阜県 58.10 1.55
24 栃木県 53.06 1.41
25 愛知県 55.97 1.32
26 岩手県 60.38 1.23
27 茨城県 52.54 1.01
28 滋賀県 57.33 1.01
29 島根県 61.55 0.91
30 岡山県 50.94 0.85
31 新潟県 63.16 0.60
32 大分県 57.26 0.28
33 山形県 64.34 0.27
34 山梨県 60.57 -0.14
35 長崎県 56.89 -0.40
36 長野県 59.77 -0.58
37 熊本県 56.40 -0.62
38 三重県 56.17 -0.92
39 佐賀県 58.49 -0.97
40 石川県 57.13 -1.03
41 福岡県 52.12 -1.19
42 青森県 52.93 -1.24
43 沖縄県 54.90 -1.48
44 北海道 58.79 -1.51
45 静岡県 54.81 -1.86
46 秋田県 58.24 -2.33
47 山口県 49.67 -5.56
全国 55.93 2.25

 

見ての通り、1位は大阪府。さらに3位兵庫、5位京都、6位和歌山とベスト6までに近畿が4府県入る。2位徳島も実質関西圏といえるので、投票率が上がった上位5府県が関西である。で、関西で躍進した政党といえば維新の会であり、これら投票率が上がった府県では軒並み維新が票を集めている。

7位に入った神奈川県では、13区で自民党甘利明小選挙区で落選したことが注目された。13区は神奈川県の中でも特に投票率が高くなっていた。甘利落選は投票率上昇の成果ではないか。

4位高知は、日経のデータを見ると四国では珍しく立憲民主党が前回より票を集めているのがわかる。

vdata.nikkei.com

維新の関西での大躍進がいい例だが、投票率が上がると非自公票が増える。野党が元気で勢いがあるというのが、選挙に行かない無党派層が選挙に行きたくなる最低限の条件となっている。投票率を上げるには野党の支持率を上げる活動が必要。

宮沢りえ「My Kick Heart」(1993)の歌詞にまつわる話

1993年5月23日にリリースされた宮沢りえ6枚目のシングルCD「赤い花」。このB面曲が小室哲哉作曲、中澤城一作詞の「My Kick Heart」であった(同年6月発売のアルバム「ROSSE」にも収録)。

www.youtube.com

透明感ある歌声を引き立てる美しいメロディーとみずみずしい歌詞。素晴らしいバラード曲だと思う。

YouTubeのコメント欄で知ったのだが、この曲は当時中学生の少年が作詞したのだという。

小室さんがTwitterでこの曲の作詞者である中澤誠一さんについて触れていたのでコメントします。 この曲の詞は、当時発売されたいた月刊誌「ボンボン」内の「秋元作詞塾」で宮沢さんのシングルになる曲の詞を募集していました。 その時にグランプリになったのが、当時小学6年生だった中澤誠一さんが書いた「My Kick Heart」だったのです。 中澤さんは当時病魔に冒されており、入院中のベッドの上でこの詞を書き上げたそうです。 残念ながら彼は中学生のときに亡くなってしまいました。 当時はこの歌詞の意味がよくわからなかったのですが、事実を知ってからこの曲を聴くと涙が出てきました。 「フェンスの向こう飛び越すシューズが欲しい」「蹴り上げるボールには~」等のくだりを見ると、当時Jリーグが発足された時期でサッカーブームだったこともあり、サッカー選手に憧れていたのかもしれませんね。

「月刊誌『ボンボン』」と言われて一瞬分からなかったが少年漫画雑誌の「コミックボンボン」のこと。そこで今ではAKBプロデュースで有名な秋元康が読者を対象に作詞塾を開き実際販売される楽曲の作詞コンテストを開催していたと。

秋元康は当時のボンボンで原作担当として「OH!MYコンブ」の連載を持ってた。同時に雑誌内で「それいけ!少年作詞塾」というコーナーも企画担当していた。少年ジャンプでの堀井雄二的存在だったと言うべきか。オークションサイトで1991年から1993年までのボンボンの目次をチェックしてコーナーの存在を確認した。

そのコーナーのコンテスト優勝の賞が、実際に曲となってリリースされる権利だったと。宮沢りえの作詞募集だけでなく桜井幸子の作詞募集もあったらしい。

 そして宮沢りえの作詞募集コンテストで優勝したのが当時小学6年生で闘病中だった少年だったと。YouTubeのコメントでは作曲の小室哲哉Twitterで言及していたと書かれている。小室哲哉Twitterアカウントを2018年に一旦完全削除していたので古いツイートはなかなか見つけられないが、1ツイートだけ言及したものが見つかった。

 
 

思い出します。

作詞家の男の子
まだ、中学生で亡くなったんですが、それまでに病院で書いた詩なんです。
RT
“@morino_koguma:宮沢りえさんにかかれた「My Kick Heart」をいつか、どこかで聴きたいなあと思います。
高校時代、この曲がきっかけで親友ができました。

 

思い出します。 作詞家の男の子 まだ、中学生で亡くなったんですが、それまでに病院で書いた詩なんで... - 小室哲哉の注目ツイート - ツイ速クオリティ!!【Twitter】

宮沢りえの楽曲はサブスク配信が全くされていないのだけど「My Kick Heart」は歌詞サイトにも掲載されていない稀有な曲だった。こういう事情があり未だに権利処理ができないからだろう。

当時の少年誌を通じた一般募集はキン肉マンの超人でもロックマンのボスキャラでも宮沢りえ桜井幸子の作詞でも夢があるものばかりであった。

今治タオル工業組合がNHK『ノーナレ』で放送されたベトナム人技能実習生の過酷労働問題を「下請け企業だった」と認めた件をマスメディアが報道していない件

 

 

 

 経緯を振り返る

・2019年6月24日(月)22時50分~ NHK総合で「ノーナレ『画面の向こうから―』」が放送。劣悪な日本の工場で働くベトナム人技能実習生を取材したドキュメンタリー。

www4.nhk.or.jp

 

・番組では問題の企業名が明示されなかったため、放送直後からネット上で企業名を特定する動きが始まる。愛媛県のタオル工場ということは分かっていたので、

今治タオルの工場だから#今治タオル不買運動だ」

「いや、『今治タオル』のブランドは『今治タオル工業組合』に加入している会社しか使えない。問題の企業は組合に加入していないだろうから、『今治のタオル工場』であっても『今治タオル』の工場ではない」

という論争に発展する。

 

・番組で映っていた工場の外観から、Googleストリートビューを用いて場所を特定し、そこに写っていた看板に企業名が書かれていた。そのためネットユーザーは「今治タオル」を製造する「森清タオル・オルネット」の工場だと疑う。

 

・6月25日(火) Googleストリートビューの看板を根拠に問題の工場だと疑われた「森清タオル・オルネット」が、疑惑はデマであり外国人技能実習生は一切雇用していないと発表。翌日、追記で、ストリートビューの写真は数年前のもので今は看板が取り外されている、現在は別のタオル製造会社に工場を貸しているだけで一切関与がない、と説明し、デマ拡散や誹謗中傷に対して法的措置を検討する、と声明を出す。

orunet.com

 

・6月25日(火) NHKが「ノーナレ」公式サイトに「森清タオル・オルネットは、番組で取り上げた会社ではない」という声明を出す。

web.archive.org

 

・6月25日(火)  一部スポーツ紙サイト、ネットニュース各社が、「NHK番組きっかけに無関係の今治タオル企業にネットで中傷 今後は法的措置も」などと一斉に報道。どれも「いつものネットのデマ」という論調

NHK番組きっかけに「ブラック工場」憶測 今治のタオル企業が否定声明 : J-CASTニュース 2019/6/25 16:07
NHKで報じられた技能実習生の労働問題、別の今治タオル企業にネットで中傷 NHK「番組で取り上げた会社ではない」 - ねとらぼ 2019年06月25日 20時29分

NHK「ノーナレ」ネット上の憶測否定 別の今治タオル企業に中傷「番組で取り上げた会社ではない」― スポニチ Sponichi Annex 芸能 2019年6月25日 23:30 

「ネットで誤情報が拡散」今治タオル企業が法的措置も検討、NHKドキュメンタリーで中傷殺到 - BuzzFeed 2019/06/26 11:56

今治タオル問題で中傷が続くオルネット、改めて関与を否定 今後は法的措置も - ねとらぼ 2019年06月26日 14時36分

NHK臆測否定「ノーナレ」放送後に劣悪工場と中傷 - 芸能 : 日刊スポーツ 2019年6月26日17時39分

 

・6月26日(水) twitterでは「今治タオル」への「風評」を流したとして「#今治タオル不買」運動とNHKへの非難が強まる中、放送で映った問題の工場製のタオルに「今治タオル」のブランドロゴがついていることをtwitterユーザーが発見し、やはり「今治タオル」のブランド品製造に関わる工場ではないか、と疑惑再燃

 

・6月26日(水) 今治タオル工業組合が、問題の工場は「組合員の企業ではない」ものの、「組合員等の下請け企業だった」と発表。今後は、技能実習生の労働環境の改善と、下請けまで含めた組合員の法令遵守の徹底強化をすると声明を出す。

www.imabaritowel.jp

 

で、この「今治タオル工業組合が、下請け企業によるベトナム人技能実習生への過酷労働を認めた」というニュースを、発表から2日経ってもマスメディアが報道していない

という点が非常に気になります。Googleニュースで「”今治タオル”」と検索しても、「組合が認めた」という事実を伝える記事はネットニュースサイトのものしか出てきません。朝日新聞毎日新聞といった人権に手厚いリベラル系メディアですら「組合が認めた」という数行でいいストレートニュースさえ出してません。最初に放送したNHKも地域ニュース含めて組合の声明をニュースにしていません。

 

一連の外国人実習生問題に関して、毎日新聞系のスポニチや、朝日新聞系の日刊スポーツは、「ネットのデマ」に関しては素早く報道していました。しかし「組合が認めた」というニュースは今のところスルーして無視を決め込んでいます。その点では、ねとらぼ、BuzzFeedJ-castは、「ネットのデマ」も「組合が認めた」も両方伝えていて、しっかりしてるなと思います。

 

 

マスコミが記事にするには、取材の時間が必要とも考えられます。しかし「今治タオル工業組合が、NHKで放送されたベトナム人技能実習生に対しての過酷な待遇をしいていた企業が下請けだったことを認め、調査と改善の約束を発表した」という単純な事実に対し、これをニュースにするための取材にそこまで時間がかかるものかと思います。組合に取材をかけて「声明は公式のものですか」と確認するだけで紙面に書けるじゃないですか。「疑惑」の段階なら徹底した取材が必要だと思いますが、「疑惑に対して『認める』回答をした」という話なのに。

 

地元新聞は28日に記事に

ただ地元紙である愛媛新聞では6月28日(金)に一連の問題が記事になりました。また、前日の愛媛県議会において自民県議がNHKの番組を元にした外国人技能実習生についての質問をしたようで、それも記事にされました。今後この地元紙記事を発端に、全国紙やNHK、大手通信社でも記事になるかもしれません。

www.ehime-np.co.jp

 

 

労働問題は報道されにくい?

「なんでこのニュースが報道されないんだ?」という気持ちに関連して思い出すのは今年4月に全国で起きた港湾ストライキ。日本の主要な港が閉鎖されて物流に影響あるかもしれないストライキでしたが、これも当初は全く報道されませんでした。ネットで話題になってしばらくして、ようやくNHK朝日新聞等が報道するに至りました。

togetter.com

www.j-cast.com

b.hatena.ne.jp

www.asahi.com

 

報道がされなかったストライキ技能実習生問題。共通するのはどちらも労働問題だということです。労働問題はネットでは関心が高いが、報道ニュースとしては価値が低いということでしょうか。ただ、今年6月に騒動が起きた育休パタハラ問題のカネカの件では、大手マスメディアでも盛んに報道されていた記憶があります。

 

確認してみると、twitterにカネカへの告発が投稿されたのが2019年6月1日、ネットで炎上してカネカが見解をホームページに発表したのが6月6日。その直後にNHK朝日新聞共同通信などが一斉に報道を始めていました。

News Up 育休明けの転勤内示は「パタハラ」? | NHKニュース2019年6月6日 15時20分
育休夫の転勤は「パタハラ」? カネカが該当社員の在籍認める | 共同通信 2019/6/6 18:27 (JST)
「夫が育休明け2日で転勤」ツイート反響 カネカは反論:朝日新聞デジタル 2019年6月6日21時04分

 

かたや組合の見解が出たのに報道されない外国人技能実習生の問題、かたやカネカの見解が出たとたんに一斉に報道される育休パタハラ問題。この違い。

 

ホワイトカラーの労働問題は身内ごととしていくらでも報道するが、ブルーカラーの労働問題については他人事として慎重になっているということでしょうか。うーむ。。。

 

一週間経っても報道されず&今治市による今回の問題に対するプレスリリースすらマスコミ報道無し(追記)

この一週間、「今治タオル」の報道記事を常にチェックしてましたが、マスコミサイトではついに記事が掲載されることはありませんでした。

 

また、2019年7月2日(火)に今治市からプレスリリースが出され、NHK「ノーナレ」の放送内容を理由に、今治タオルを含む今治ブランドの情報発信アイデアを公募する企画「アイアイ今治グランプリ」の募集開始を延期すると発表されました。「アイアイ今治グランプリ」は今治市のイメージアップキャンペーンの一貫でしたが、外国人技能実習生制度の適切な運用体制づくりがイメージ対策として最優先課題だと認識されたということです。

「アイアイ今治グランプリ」募集開始の延期について | 営業戦略課 | 今治市

 

しかし、この今治市の発表も全くマスコミでは報道されていません。それどころかネットメディアですらも動きが鈍くなってる状態です。すでに過去のことになっているかのよう。

 

 

コロコロコミックは「うんこ・ちんちん原理主義」を守れるか

 小学館の児童向け漫画雑誌コロコロコミックが、歴史上の人物・チンギス・ハーン肖像画に「ちんちん」と落書きする漫画を掲載し、在日モンゴル人社会とモンゴル大使館から猛抗議を受け謝罪した問題で、2018年3月6日、コロコロコミック編集部は改めて謝罪した上で、本の回収を発表した。

コロコロ公式サイト(2018年3月6日)  

「コロコロコミック」販売中止 - 共同通信 2018/3/6 12:35

 

 私が気になるのは、コロコロコミックの「うんこ・ちんちん原理主義」が今後どうなるのか、といった点である。モンゴル人社会は、今回のことについて単に「英雄チンギス・ハンの肖像に落書きされた」ことだけを怒っていたのではない。駐日モンゴル大使館の抗議文では、児童向け書籍に、男性器である「ちんちん」を描いていたことが「わいせつ物頒布」「児童の権利の保護に関する法律違反」に当たっていて問題である、とも述べている。

 

 一般雑誌に無修正で「ちんちん」を掲載したことが「わいせつ物頒布」であるとも抗議を受けていたのだ。この点について小学館やコロコロ編集部がどのように回答したのかは報じられていない。

 

 図らずも、昨年2017年はコロコロコミック40周年の年であり、コロコロの編集長が各ネットメディアのインタビューで「コロコロの『うんこ・ちんちん原理主義』」について熱心に話していた。

 

出版不況なのに、『コロコロコミック』が80万部も売れているヒミツ (ITmedia ビジネスオンライン) - Yahoo!ニュース2017/6/28(水) 8:17配信

 

コロコロ:「ブームを作るのが使命」創刊40周年もブレない姿勢 編集長に聞く - MANTANWEB(まんたんウェブ)2017年09月16日

 

 これら2本のインタビュー記事で、コロコロ編集長は、「うんこ」「ちんちん」といった下ネタについて熱く語っている。「親に、下品だから子供に買い与えたくないと思われたとしてもコロコロコミックは子供が自分の意思で買うもの」であり、「下ネタが受けるのは、コロコロコミックは子供たちだけが楽しんでいる閉じられた世界だからであり、男の子たちが安心して読める」などと、読者層を分析している。

 

 今回のモンゴル人社会からの抗議活動により、コロコロコミックは「閉じた世界」ではなくなってしまった。当分の間は、監視の目でもって世界的に「何が描かれるか」が注目される。

 

 「おぼっちゃまくん」や「わ〜お!ケンちゃん」など、コロコロのギャグ漫画には「ちんちん」は欠かせなかった。コロコロコミックで、今後「ちんちん」を表現し続けることは可能なのか否か。

 児童漫画雑誌でも、もう「ちんちん」を修正無しで描くことはできなくなるのか。

 コロコロ編集部はどう判断するのだろうか。

 

 

経緯

2018年2月22日 元横綱朝青龍がコロコロ批判をツイート

Asashoryu 第68代横綱朝青龍 on Twitter: "なー言いとけどなー‼️ 先祖バカにするお前ら‼️ 品格がない日本人‼️ 許せない‼️謝れ‼️謝れ‼️謝れ‼️どこのゴミの会社⁉️… "

 

2月23日昼 駐日モンゴル大使館が日本の外務省に対して抗議。Facebookで公使参事官の署名入り抗議文を掲載*1

「月刊コロコロコミック(3月号)で、モンゴル国の歴史と文化だけではなく、日本の政府、国民のモンゴルとの友好関係を強化し続けたいという意志までも見下すような内容の、道徳性の欠如したイラストが掲載されました。

これは単なる非道徳的な行為だけではなく、わいせつ物頒布、児童の権利の保護に関する日本の法律にも違反していると考えています。

したがって、このような非礼な行為を非常に残念に思い日本外務省に抗議の意を示すとともに、この件に関して法律の下での適切な対応をしていただけることを期待しています」(原文はモンゴル語。翻訳・バークレーハウス語学センター)

 

2月23日 横綱白鵬がブログでコロコロ批判

ameblo.jp

 

2月23日 コロコロ編集部が謝罪。小学館側がモンゴル大使館に出向いて謝罪文提出

コロコロ公式サイト(2018年2月23日)

 

2月25日 紀伊國屋書店が全店でコロコロ3月号販売中止

 紀伊国屋書店は25日から、全店舗で3月号の販売を取りやめた。*2

 

 

2月26日 小学館前で在日モンゴル人90人が雑誌の回収を求める抗議デモ

www.sankei.com

デモ参加者は「侮辱は許さない」「(雑誌を)回収せよ」と激しいシュプレヒコールを上げた。

 

<コラム>チンギス・ハン侮辱として在日モンゴル人が出版社...|レコードチャイナ2018年2月27日(火) 20時40分

▼「これからの動きは相手の対応次第、現在は抗議活動の世界的拡大を抑えている」と説

明 
在日モンゴル人抗議委員会は26日のデモに際して抗議文を用意していた。小学館に対しては9項目の対応を要求した。主要な要求は謝罪広告コロコロコミック3月号の回収などだ。また、著者の吉野あすみ氏にも公開で謝罪することも求めた。 

さらに3月2日までに納得できる回答を得られない場合には、訴訟などの手段も辞さないとの考えを明らかにした。 

在日モンゴル人抗議委員会によると、同問題はモンゴル国や米国のモンゴル人団体など世界各地のモンゴル人コミュニティーにも伝わった。すでに抗議運動開始の打診があったが、現在は「日本で対処する考えなので待ってほしい」として抑えているという。ただし、納得のいく回答が得られなかった場合には、抗議活動が世界的に拡散する見込みとした。 

 

 

2月27日 コロコロ編集部が「イタズラクガキコンテスト」の中止を発表

コロコロ公式サイト(2018年2月27日)

 

2月28日 書店チェーン「リブロ」がコロコロ3月号の販売自主規制をしていたことがTwitterで報告される 

 

3月6日 小学館がコロコロ3月号の回収を発表し、『やりすぎ!!!イタズラくん』作者の吉野あすみの謝罪文を掲載

コロコロ公式サイト(2018年3月6日) 

 

 

 

 

はてなブログの編集画面の問題点~「公開する|V」ボタンの不親切さ

 PCでブログを書いている。

 はてなブログの編集画面では、左下に「公開する|V(Vは下矢印)」というボタンが表示される。

 このボタンの使い方が、とても分かりにくい。

 「公開する|V」ボタンは、「|」を挟んで左右で分かれている。

 編集した記事をアップするには「公開する|V」ボタンのうち、左側の「公開する」の方を押すとできる。

 下書き保存をしたい場合は、右側の「V」ボタンを押してメニューを出し、「下書きを保存する」を選択してから、左側を押す必要がある。

 ここに大いに問題がある。

 何が問題かというと、編集画面の上のバーには「(ブログ名) ▽(▽は下矢印)」などのボタンが表示されており、その使い方が「公開する|V」と全く違っているため、ごっちゃになってしまうのだ。下書き保存をしたいのに間違えて「公開する」を押してしまいそうになることがある。

 上のバー表示の▽付きボタンは、例えば右上の「報道2009 ▽」ボタンだったら、「報道2009」を押すとメニューが出てきて選びたい項目をクリックする、という使い方をする。「▽」部分を押したとしても同じように機能する。「報道2009」部分と「▽」部分で機能は分かれていない。

 しかし「公開する|V」は右と左で機能が分かれている。途中まで記事を書いて、「今日は下書き保存しておくか~」ってなった時に、ついつい「公開する」を押してメニューを出して「下書きを保存する」を選ぼうとしてしまう。メニューなど出てこないのに。「公開する」ボタンは押したら最後、確認することなくそのまま公開してしまうから、それでは下書き状態のままの記事がアップされることになってしまう。公開しないことを前提にして書いた恥ずかしい文章が間違ってアップされしまったら大変だ。

 では、どうすればいいのか。それは簡単なこと。

 そもそも、「公開する|V」ボタンの「V」側のメニューは「公開する」と「下書きを保存する」の2つしかない。だから、わざわざ下矢印でメニューを隠してる必要など全くないのだ。

 最初から「公開する|下書き保存する」という表示にしておけば、上のバーに表示されてる「▽」のメニュー表示の使い方と間違えることなど絶対にない。